令和4年度よりAI型教材「Qubena」(キュビナ)を導入している福岡市立東光中学校。
1人1台端末環境を活かし、「個別最適な学び」と「協働的な学び」の一体的な充実を目指す同校の取り組みについて、波多江貴志校長、藤本嘉弘教頭、山浦麻美教諭(数学科)、田中美夢教諭(英語科)へのインタビューがICT教育ニュースの記事になりました!
下記に本文の一部をご紹介します。Qubena活用の参考にぜひご覧ください。
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『学び合い』・「探究」×「Qubena」で、「個別最適な学び」と「協働的な学び」の一体的な充実を実現/福岡市立東光中学校
『学び合い』・「探究」の導入で、授業時間の大半をアクティブ・ラーニングに
東光中学校では、10年前から『学び合い』と呼ばれるアクティブ・ラーニングに全校をあげて取り組んでいる。授業開始時に目的と課題を与えるにとどめ、その後は学習者の主体に委ねるという学びだ。
この取り組みがスタートした背景には、同校が抱えていた生徒たちの「社会性」と「学習力」への課題があった。そこで同校が決断したのは、従来の教員による一斉指導中心の授業を生徒同士の協働的な学びに転換するという大きな変革だった。
令和3年度からは各教科における「探究」もスタートした。生徒一人ひとりが「探究活動のサイクル」を回し、課題解決に向けて夢中になれる授業について研究しているという。
「個別最適な学び」との一体的な充実に向け「Qubena」を導入
「一方で、課題もあった」と藤本教頭。文部科学省が示す「個別最適な学び」と「協働的な学び」の一体的な充実において、「個別最適な学び」の環境が不十分だと感じていたのだ。
同校ではQubena導入以前より、折からのGIGAスクール構想を機に市の教育委員会から一斉配備されたQubenaとは別のデジタルドリルが導入されている。しかし、「まずはICT教材を導入して使ってみる」、というひとつのフェーズを経て、次の段階の活用を考えた際、同校の目指す「個別最適な学び」の実現に向けての課題も見えてきたという。
「実際に生徒にQubenaを使ってもらう中で、問題数の豊富さやAIの精度など、Qubenaの方が東光中の生徒に合っている、主体的に学べている、と感じたんです」と藤本教頭。一斉導入のデジタルドリルとは別に、学校独自の判断でQubenaを導入することとなった。
教員たちの工夫で生徒の意欲を刺激、主体性評価もエビデンスが示せる
初年度の活用推進に際しては、紙のドリルは利用せず(英語の長文問題集のみ利用)、Qubenaに置き換える、という方針に振り切った。紙とデジタルの共存による混乱を避ける意図での決断だったが、教員たちの中には戸惑いの声も少なくなかった。しかし、成果が出るに伴ってその風向きも変わってきた。「必要を感じているから使う、という風になってきている」。(波多江校長)
生徒が取り組んだ問題や所要時間、正答率などの学習ログがデータとして可視化されることで、評価の方法にも変化が生まれている。学習の3観点評価のうち、評価軸の設定に課題のあった「主体的に学習に取り組む態度」もデータを元に客観的な評価ができるようになった。
山浦教諭・田中教諭も正答率を「知識・技能」、達成率を「主体的に学習に取り組む態度」の評価材料として生徒たちに提示・活用している。
理想的アクティブラーナーの傾向が見られるように
これを『学び合い』と組み合わせることで、授業中にQubenaを利用する生徒もいる。家庭での空き時間に「Qubenaでもやるか」という生徒も散見されるようになった。こうした相乗効果で、最近は生徒自ら「Googleフォームで問題をつくって、みんなで解き合ってみよう!」「探究課題に必要な知識をQubenaでインプットしよう!」という、理想的アクティブラーナーの姿も見られるようになった。
福岡市が令和4年11月に実施した生活習慣調査でも効果は明らかだ。「AIドリルで授業が分かるようになった」「補充学習の時間に自分から進んで学習に取り組む」「1人1台端末を使った家庭学習が好き」などと答えた同校の生徒は、いずれも福岡市内の中学校の平均を上回り、中には倍以上の差を示した項目もあった。
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『学び合い』・「探究」×「Qubena」で、「個別最適な学び」と「協働的な学び」の一体的な充実を実現/福岡市立東光中学校
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