こんにちは、カスタマーサクセスの青木です。
今回は、世田谷区情報教育部で行っているQubenaを活用した授業をご紹介します。
世田谷区情報教育部では「児童の主体的対話的で深い学びに情報機器をどう活かすか」というテーマをもとにQubena等のICT教材の活用について年間を通じて研究を行っています。
世田谷区情報教育部
世田谷区では2021年度よりQubenaが区内全小中学校で導入されています。
その中でも情報教育部では今年度「Qubenaを取り入れた単元づくり〜個別最適な学びと協働的な学びの一体化に向けて〜」というテーマで活動をされています。
「Qubenaを活用して主体的に学習を行い、それぞれが個別最適な学びを選択できる児童」を目指し、複数回に渡って部会や研究授業を行いました。
今回は、社会の授業で調べ学習へ繋げるためのQubena活用実践例として、5年生と6年生の授業をご紹介します。
Qubenaの授業内での活用方法
授業の冒頭に本時の内容に関するワークブックを配信し、取り組みます。ここではその後の調べ学習のヒントになる問題を出題しているので、正誤は気にせず、Qubenaで出てきたキーワードを確認することが目的です。
Qubenaのワークブックでキーワードを確認することで、本時の学習の見通しが持てるようになり、調べる事象を明確に把握したり、課題意識を持たせることができます。
また、小単元の最後にはワークブックを使ってこれまでの復習を行い、どこまで知識の定着ができているかを確認します。
活用における工夫
尾山台小学校では黒板の左下に学習の流れを提示し、児童たちに把握させています。
太子堂小学校・玉川小学校でも他の科目も含め日常的にQubenaを活用しているため、チャイムが鳴ると同時にQubenaに取り組む子どもたちの姿が印象的でした。
Qubena活用の効果
- 授業の冒頭にQubenaを取り入れることによって、児童が学習の流れを掴めたので、調べ学習に対する意欲が上がった
- 授業中に手が止まる子がいなくなった
- 問題を解きながら調べ学習を行うこともできるので、インプットとアウトプットを同時に行うことができる
- 社会のテストの平均点が上がった
今後への課題
- 課題の設定だけでなく、調べ学習やまとめの時間にもQubenaのキーワードを活用させていきたい
- 授業スタイルの定着(Qubenaを解くことに慣れる必要がある)
終わりに
今回は調べ学習へ繋げるためのQubena活用実践例をご紹介しました。Qubenaは知識の獲得や定着をメインとしておりますが、復習的な活用だけでなく、このように授業の導入としてもお使いいただけます。
是非皆様の授業にも取り入れていただけたらと思います。