2022年10月31日

第6回キュビナレッジを開催しました!キュビナレッジ(Qubena×Knowledge)#6 開催レポート

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はじめに

皆様はじめまして!株式会社COMPASS セールス&サクセス部の青木と申します。
今回は2022年10月12日に開催された【キュビナレッジ(Qubena×Knowledge)#6 GIGAスクール時代の「学びの個別最適化」実践事例共有会~ 埼玉県新座市における「Qubena」導入・活用事例 ~】について、当日の様子をご紹介いたします。

「キュビナレッジ」とは?

GIGAスクール構想におけるICT教材の「利活用」に向き合われている、全国の学校教育関係者の皆さまとの情報共有の場として、「Qubena」をご利用中の自治体・学校現場における、ICT化推進の経緯や活用実例をご紹介する、オンラインセミナー「キュビナレッジ(Qubena×Knowledge)」を開催しております。

 

第6回キュビナレッジのアーカイブは上記でご確認いただけます。本レポートとあわせて是非チェックしてみてください!

第1回キュビナレッジから早1年、今回で第6回目の開催となったキュビナレッジでは、埼玉県新座市をゲストにお迎えし、Qubenaの導入背景やQubena活用事例などをご紹介いただきました。
今年度より市内全小中学校で活用いただいている同市では、保護者による費用負担で導入していた紙のドリルを廃止する等の取り組みにより、Qubenaでの学習に転換されました。

 

【埼玉県新座市における「Qubena」導入背景と経緯】

金子 廣志 様(新座市教育委員会 教育長)

 

埼玉県新座市の概要

Qubena導入の背景

学習ソフトの導入を検討するも公費負担は難しく、紙ドリル廃止での導入を校長会・教頭会などで働きかけていく中で、2021年度よりQubenaを本格導入をいただいております。
当初はデジタル教材費徴収への保護者の抵抗を想定していましたが、実際はほとんど反対の声はなかったそうです。その主な要因として下記2点をお話いただきました。

  • 持ち帰りで保護者が子どもが主体的に学ぶ姿を目にすることができた
  • 就学援助費のほかWifi環境の支援などの制度も行っている

コロナ禍における分散登校での活用の他、現在では自由進度学習など個別最適な学びの実現に向けてQubenaをご活用いただいています。

 

【新座市立栄小学校でのQubena活用事例】

淺田 敦子 先生(新座市立栄小学校 校長)
黒瀧 勇介 先生(新座市立栄小学校 教諭)
岸本 拓也 先生(新座市立栄小学校 教諭)

 

栄小学校での活用について

2020年度から段階的に活用を進めており、今年度は自由進度にもチャレンジしていただいています。
​​授業だけでなく、家庭に持ち帰ってQubenaを使うことで保護者にも実際に触ってもらい、Qubenaの良さを知っていただきました。また、GIGAスクール構想の趣旨やこれからの教育のあり方について説明し、Qubenaが誰一人取り残すことなく一人一人に個別最適化された学びを行っていくための有効な教材であることを保護者宛に文書で配布し理解していただきました。同時に、従来購入していた紙のドリル類を買わないなど、負担を少なくするように教材の選定を行っていきました。その結果、保護者の方からは、Qubena導入に賛成の意見が多く寄せられたとのことです。

 

活用場面としては主に授業や家庭学習でのワークブック活用の他、朝のモジュールタイム(週3回×15分)、午後のベーシックタイム(週2回×10分)など学校全体でQubena活用の時間を決めて、日常的に使っていただいています。

 

5年生(算数)の自由進度実践

「整数の性質を調べよう」の単元において、10時間の計画を7時間で行うことで、演習の時間が増え、多くの問題に触れることにつながりました。子どもたち自身でめあてを立て、自由に学んでいます。

<ポイント>

  • 子どもたち自身で教えあう「ミニ先生」
  • 先生はそれぞれのめあてを確認してフォローする
  • 振り返りはクラス内で共有し、めあての立て方・ふりかえりの仕方をお互い学びあう

93%の児童が自由進度を肯定的に評価し、テストの点数も期待平均を上回る結果となりました。

 

6年生(算数)の自由進度実践

「角柱と円柱の体積」の単元において自由進度学習を行っています。Qubenaを使って予習としての宿題を出すことで、授業の前に児童の理解度を確認し、授業づくりに活かしているそうです。

<ポイント>

  • 単元に入る前は基本の問題は「間違ってもいい」と伝える
  • 子ども同士教え合うことでインプットとアウトプットの作業が多くなり、それが子どもたち自身の理解の深まりやメタ認知につながる

先生が心がけていることは、「わからない」児童だけでなく「わかったつもり」の児童のフォローだそうです。一人で学習している子は自分の状況を把握しづらいので、そこに寄り添うことで誰一人取り残すことない個別最適化された学びを目指しています。

おわりに

今回のキュビナレッジでは、埼玉県新座市でのQubena導入経緯、栄小学校でのQubena活用事例についてご紹介をいたしました。ご紹介した第6回キュビナレッジ当日の資料はイベントページからご覧いただけます。
Qubena活用検討の参考となりましたら幸いです。