中学校 算数/数学理科社会 テスト前 単元学習 授業内容の復習

紙のワークを8割廃止し、生徒の「自走」を促す活用へ

CASE

課題

  • 評価のために紙のワークを提出させるが、生徒は解答を写すだけの作業になりやすく、知識・技能の定着に結びつきにくかった
  • ワークを取りに行く・ページを探すといった準備の手間がハードルとなり、自発的な学習につながりにくかった
  • 提出物を回収・確認することに、教員の手間や時間がかかっていた

キュビナでの解決方法

  • 従来利用していた副教材を8〜9割削減し、キュビナに置き換えた
  • 教務主任など4名で組織した「研究推進部」を中心に、校内でキュビナの活用事例を共有することで、活用を促進した
  • 紙のワークやキュビナ自体は評価対象とせず、「知識・技能」は単元テストを、「思考・判断・表現」や主体性はパフォーマンステストや授業内の課題を中心とした評価へシフトした

効果

  • 3学年の実力テストでは低得点層が減少し、学力の底上げが見られた
  • 休み時間やわずかな空き時間でも、自発的に学習に取り組む姿が見られるようになった
  • 紙のワークに関する指示や、回収・確認作業が不要になり、指導の充実に時間を充てられるようになった

実施の流れ

導入初期
・研究推進部メンバーを中心に、授業冒頭5分間の復習などで活用
・ワークブックを配信し、期限を設定して取り組ませていた
現在
・取り組みは必須とせず、テスト範囲に合わせたワークブックを配信
・生徒は自律的にキュビナに取り組んでいる

 

導入から現在の利用スタイルへの変遷

当時の校長による「個別最適化の時代に合わせ、AI型教材へ移行する」という方針のもと、キュビナを導入しました。導入当初は、教務主任を中心とした「研究推進部」の4名から利用を開始し、授業冒頭5分間での復習など具体的な活用事例を職員会議で紹介することで、校内での心理的ハードルを下げていきました。

 

導入にあたって、紙のワークを大幅に削減しました。

当初は、ワークブックを配信して期限内に解くよう指示し、その取り組みを評価に含めることで、生徒がキュビナに向き合う習慣づくりを行いました。

 

その後、学習指導要領の改訂やキュビナ活用の定着が進む中で「管理をしない活用」へと進化しました。現在は、キュビナの取り組み自体を評価するのではなく、その結果としての単元テストの得点、パフォーマンステストの内容を評価しています。

 

教師はテスト範囲に合わせたワークブックを配信しますが、完了を強制はしません。生徒は自分の知識の定着度を確認し、テストで結果を出すために、自律的にキュビナに取り組んでいます。

キュビナ導入での変化、活用のメリット

iPadが机上にある環境や、キュビナの取り組みやすい機能やデザインにより、生徒は学習のタイミングを逃さず、スムーズに勉強を始めることができています。席を立ったり、机の中を探したりすることなく、全ての教科や問題に取り組めることが、実は非常に重要だと感じています。

 

紙のワーク中心の学習では、教員が「ワークを解きなさい」「ワークを出しなさい」といった声かけをする場面が多くありました。これがなくなったことも大きな変化です。以前は、生徒が「ワークを解くこと」自体を目的としてしまいがちでしたが、現在は単元テストやパフォーマンステストといったアウトプットに向けて学ぶ意識へと変化しています。

 

今回ご紹介した生徒の自律を促す運用に対しては、取りこぼしが生じるのではないかという懸念もありました。しかし、現在は3学年の実力テストで低得点層が減少し、学力の底上げが確認されています。また、授業に参加できないことで学力的にも困難を抱えやすい、学校に来られない生徒にとっても、AI型教材は相性のよい教材だと感じています。

取材ご協力ありがとうございました

宇治市立西小倉中学校の石居先生、ありがとうございました!

紙中心の学習からAI教材への移行という大きな変化に挑戦し、生徒の自律的な学びを支えてこられた取り組みについて、お話を伺うことができました。