課題
- 子どもたちに、定期テスト前の復習を習慣にしてほしい
- 学習の計画を立てて実行したり、学習を振り返ったりする機会を設定し、自己調整力を育みたい
キュビナでの解決方法
- テスト範囲を明示し、放課後学習時間(学び合いタイム)を設ける
- 子どもたちは、キュビナなどを使って学習する計画を立てる
効果
- 場面やツールをある程度指定し「何を/どれだけ」学ぶかを子どもたちに委ねることで、主体的な学びに向かう練習になる
- 自分に合ったレベルや内容が選びやすいので、子どもたちが自分で考えて計画を立てやすくなった
- 先生が子どもたちのレベルに応じた問題を用意する手間を削減できた
実施の流れ
- 準備
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- 教師は、テストの2週間前までに範囲を作成して生徒に提示する
- 子どもたちは、学び合いタイムでの学習計画を立てる
- 学び合いタイムの実施
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- 子どもたちは、それぞれの計画に従って主体的に学び進める
- 教師は、生徒の状況に応じて質問に応えたり、個別に指導したりする
学び合いタイムとは
年に3回、各学期の期末テスト前の約2週間に渡って設けている、放課後学習の時間を学び合いタイムと呼んでいます。通常は部活を行う時間帯に、全員参加で実施します。
学び合いタイムを実施する前には、テスト範囲が提示され、それを踏まえて生徒それぞれが学習スケジュールを立てます。
この時間内での取り組みは原則自由です。教科書を復習してもよいし、教師に質問することもできます。
キュビナを使う生徒も多いです。キュビナは、ホームから教科や単元を選択して自由に解いています。
取り組みの効果
学び合いタイムの中でキュビナを使うことで、子どもたちが自分の習熟度に合わせた問題を自然に選べるようになっていると感じます。
キュビナが導入される以前は、紙の教材での学習が中心でした。個別最適な出題のおかげか、なかなか学習に向かいにくかった生徒も、取り組みやすくなったようです。
先生にとっては、準備の手間が省ける点が大きなメリットです。紙ベースで生徒それぞれに合う問題を用意しようとすると、できなくはないですが、かなり大きな負担になります。
キュビナの活用を、主体的な学びの一助に
もともと、生徒の自主性を重んじる校風で、端末も日常的に自由に使えます。子どもたちとの信頼関係はもちろん、定期的に情報モラルに関する指導をしたり、ICT支援員に使用状況を確認してもらったり、学校としてもこの状態を保てるように努めています。
そういった環境なので、キュビナの活用にも生徒それぞれの個人差があります。強制はしたくないですが、手軽に学べるいいツールだと感じているので、キュビナを使う機会をもっと提供したいと考えています。
現在は前述の学び合いタイムや、授業での演習の場面でキュビナを活用しています。生徒自身が自ら考えて学ぶ経験を重ねることで、時間を設定してただキュビナを解かせるのではなく、子どもたちが自ら考えて使う形に移行していきたいです。
取材ご協力ありがとうございました
楢葉町立楢葉中学校の福尾淳 教頭先生、ありがとうございました!
子どもたちの自主性を大切にしながら、よりよい学習機会の提供に努められている様子をお伺いできました。
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COMPASSでは、子どもたちがキュビナの使い方やメリットを知るための説明資料や動画をご用意しています。先生方に配布や紹介をお願いする形ではございますが、ぜひご活用ください。