課題
- 教材を提供しただけでは、自ら学習を進めることができない
- 子どもたちのモチベーションを下げずに、それぞれのレベルに合う問題を提供したい
Qubenaでの解決方法
- ワークブックの取り組み状況を評価につなげることを生徒に提示し、自ら学習に向かいやすい状況を作る
- 必要に応じて易しいレベルのワークブックや過去の範囲のワークブックも配信、必要な生徒に解かせる
効果
- 頑張りが評価されることが分かり、子どもたちが学習に取り組むようになった
- 子どもたちは「キュビナをやればテストで点数が取れる」と感じられている
- どこにいてもタブレットだけで課題の準備ができ、採点や集計の手間も発生しないため、先生の作業負担が減った
実施の流れ
- 準備
- ワークブックを作成する
- その際、ワークブック名や記号の付け方でどの評価につながるかを明示する
- 履歴の活用
- 普段の学習状況は机間巡視での確認が中心
- キュビナマネージャーは小テストの作成時など、教材研究の際に使用
評価につながるワークブックの作成方法
ワークブックを解いてください、と指示をしただけでは学習が進まない生徒が多い状況だったため、評価につながることを明示するようにしました。
ワークブックを作成する際、知識技能と思考判断の2つで作り分けて、生徒にどちらの成績に反映されるかを伝えています。
また、ワークブック名の最後につける星マークの色で、評価基準がAの問題か、Bの問題かを分かるように示しています。
さらに、星の数が1〜3までの3種類のワークブックを作ります。どこまで解くかは生徒に任せていますが、星3つのワークブックまで解くと、主体性の評価になると伝えています。
生徒たちは演習時間の中で、自分で選択したワークブックで学習します。
学習履歴の確認
授業中の生徒の取り組み状況は、主に机間指導で確認しています。1クラス20名程度なので、問題なく解けているかの確認はできています。難易度的にB基準の問題も厳しそうな生徒には、易しいレベルのワークブックや、過去の範囲のワークブックを解いてみるように勧めることもあります。
学習履歴は教材研究に活用しています。小テストの問題を考える際は、キュビナマネージャーの学習履歴を見て、正答率の低い問題を参考にします。
取り組みの効果
取り組んだことが評価につながるため、子どもたちの取り組み方は導入前よりも前向きになりました。まだ導入から4か月ほどなので、生徒に成績を渡すタイミングはこれからですが、評価が返ってくるとより意欲が高まるのではないかと思います。ただ、現状でも「キュビナをやればテストで点数が取れる」と感じられているようです。
教員としても、生徒のテストの点数がよくなったと感じています。
また、準備が断然楽になりました。どこでもタブレット一つで準備できるので、職員室でなければ、ということがありません。
さらに、従来はワークシートを出して主体性の評価をしていましたが、採点や集計が大変でした。キュビナを使うことで、採点や集計の手間が大きく減ります。評価の根拠が客観的に可視化されるのも良いと思います。
取材ご協力ありがとうございました
横浜市立並木中学校の幡谷先生、山川先生、インタビューにお答えいただきありがとうございました!
事例として紹介した上記の活用方法以外にも、授業の冒頭10分で前時の復習としてキュビナを活用するクラス、演習の補助的にキュビナを活用するクラスなど、状況に応じて活用されているとお聞きしました。