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第7回キュビナレッジを開催しました!

CASE

はじめに

皆様こんにちは!

今回は令和5年4月24日に開催された【キュビナレッジ(Qubena×Knowledge)#7 GIGAスクール時代の「学びの個別最適化」実践事例共有会~ 東京都足立区における「Qubena」導入・活用事例 ~】について、当日の様子をご紹介いたします。

「キュビナレッジ」とは?

GIGAスクール構想におけるICT教材の「利活用」に向き合われている、全国の学校教育関係者の皆さまとの情報共有の場として、「Qubena」をご利用中の自治体・学校現場における、ICT化推進の経緯や活用実例をご紹介する、オンラインセミナー「キュビナレッジ(Qubena×Knowledge)」を開催しております。

約半年ぶりの開催となった第7回目のキュビナレッジでは、東京都足立区をゲストにお迎えし、Qubenaの導入背景やQubena活用事例などをご紹介いただきました。
令和4年度より区内全小中学校で活用いただいている同区では、Qubenaを「個に応じた学習の充実」に位置付け、ご活用いただいております。

 

【東京都足立区における「Qubena」導入背景と導入後の動き】

岡 聖哉 様(足立区教育委員会 教育指導部 学力定着推進課)

 

東京都足立区の概要

 

Qubena導入の背景

GIGAスクール構想の急速な進展に伴い、1人1台端末を学力向上施策にどう活用することができるのか検討を開始しました。様々な選択肢がある中で、「個に応じた学習」を更に充実させることができる教材として、①シンプルな操作性②丁寧なヒント・解説③AI機能が優れていることなどからQubenaを選定しました。

 

導入後の活用定着に向けて

導入にあたり、すべての小・中学校から「AIドリル活用リーダー」を選出し、Qubenaを校内全体で活用するための体制づくりを整えました。
令和4年度はまず、組織的かつ計画的にキュビナを活用し、区のモデルとなる事例を発信・共有することを目的に、小・中2校ずつを推進校に指定しました。

1つ目は、校種固有の取組を行う、校内体制モデル校です。導入初年度ということもあり、まずは全ての教員がQubenaを使えるようになることが重要と考え、校内全体でQubenaを活用していく体制づくりに取り組んでいただきました。
2つ目は、小・中学校共通の取組を行う、小中連携モデル校です。足立区では、小・中学校の垣根を越え、9年間の見通しを持って教育にあたるための仕組みである小中連携教育に力を入れています。こちらのモデル校では、9年間を見据えた系統的な学習に、どのようにしてQubenaを位置づけていくのか、研究を行っていただきました。

 

【〜校内体制モデル〜足立区立栗原小学校でのQubena活用事例】

谷井 泰介 先生(足立区立栗原小学校 主幹教諭)

 

栗原小学校での活用について

本校では、全職員が週2回以上AIドリルを活用することを達成目標として定めました。
​​年度始めにQubena導入の狙い、特色や仕組み、基本的な操作方法に関する校内研修を行い、まずは家庭学習を中心に活用していくこととしました。

7月の校内研修会では、それまでの実践内容を各学年が報告し、全職員で共有しました。
どのように活用したのか、成果と課題はどのような点があったか、今後はどのような取り組みを行っていくかなどを報告し合うことで、より有効的な活用について情報を共有することができました。

上記画像は、各学年の実践内容を表にまとめたものです。
ワークブックの分量や、出題パートについては学年によって工夫しており、使用頻度も2年生は1日おきに活用するなど児童が負担を感じないように配慮しました。
また、つまずきへの対応として、正答率の低い問題を授業で取り上げて復習したり、間違えた問題については、個人で解き直しを行いました。

1月に実施した児童アンケートでは「算数の勉強で、苦手な問題が解けるようになった」の問いに対して、90.2%の児童が、肯定的な回答をしました。
「あまりあてはまらない」「あてはまらない」と回答した児童は、分からない問題がない、もともとできるから変わらないという意識の児童がほとんどでした。

 

【〜小中連携モデル〜足立区立竹の塚中学校でのQubena活用事例】

藤本 博之 先生(足立区立竹の塚中学校 主任教諭)

 

竹の塚中学校での活用について

本校では、小中連携モデル校の取組として、研究テーマを「AIドリルのデータの蓄積とAIドリルを活用したつまずきの解消方法の検討」としました。

具体的には、朝学習や授業中、家庭学習において、ワークブックや単元問題を活用し、AIドリルの学習データを蓄積します。

そして、蓄積した学習データをもとに、正解率の低い問題を授業中に解説をするなど、つまずきの解消を目指した授業改善を行いました。また、補充教室では、つまずきが見受けられる生徒に対して個別指導を行いました。

このサイクルを意識しながら、小学校では「AIドリルの学習データの蓄積」、中学校では「つまずきの解消」を重点目標として取り組みました。

つまずきの解消として、竹の塚中学校の数学の授業の一例を紹介します。

数学の授業では、家庭学習として適用問題を出題し、そのワークブックを配信しています。そのワークブックを複製し、小テストとして、理解度を確認し、正答率の一番低い問題の解説を行っています。

小テストでは、宿題で出題した問題から、半分程度の問題を出題します。宿題のワークブックには復習パートが含まれていますが、小テストのときは、復習パートを含まないようにするなど、場面に合わせて、ワークブックを作成しています。

小中連携モデル校として、以下のような成果・課題が挙がりました。

  • 各学校の実態を把握した上で、研究テーマ・取組内容を検討したことにより、継続して取り組める内容を検討することができました。
  • 研究テーマを小学校・中学校で変えたことにより、小学校では学習ログの蓄積ができ、中学校ではつまずきの解消について検討・実践することができました。
  • 児童・生徒の回答や進捗状況をその場で把握できるため、授業の中で解説したり、授業改善につなげることができました。
  • 教科の特性によるドリルの有用性を検討し、小中連携での取組内容を改善し継続的にQubenaに取り組んでいく必要があることがわかりました。

 

おわりに

今回のキュビナレッジでは、東京都足立区でのQubena導入経緯、栗原小学校・竹の塚中学校でのQubena活用事例についてご紹介をいたしました。Qubena活用検討の参考となりましたら幸いです。

第7回キュビナレッジ当日の録画や資料については以下からご確認いただけます。是非チェックしてみてください!

研修・イベント情報 キュビナレッジ#7