はじめに
今回は先日2022年5月28日に開催した2022年度プロダクト発表会「Qubena-Action 2022」の開催レポートをお届けします。アーカイブ動画もございますので、ぜひご覧ください。
Qubena-Action 2022 ~ 一歩先の「個別最適な学び」へ ~
「GIGAスクール元年」といわれた2021年度を経て、利活用フェーズのさらなる前進が見込まれる2022年度。
「個別最適な学び」を一歩先に進めるために、学校現場における学びの形、教育者・教材の役割はどう変わっていくのか?いま必要なアクションとは?全国の学校教育関係者の皆さまと一緒に考えるイベントをオンラインにて開催いたしました。
当日のプログラムは上記の通り。本レポートでは各セッションの概要をご紹介してまいります。
<SESSION1>オープニングセッション
代表取締役の小川が登壇し、本イベント全体の狙いや各セッションのご案内とともに、この1年の振り返りや2022年度のトピックスについて紹介させていただきました。
本イベント開催の想い
「GIGAスクール導入元年」となった2021年度を経て「GIGAスクール活用元年」となることが期待される本年度。「一歩先の“個別最適な学び”」をテーマに、
- リリースから1年がたち、アップデートを加速している「Qubena 小中5教科」の最新情報
- 全国の学校現場で広がるQubenaの活用事例
について、学校教育関係者の皆さまと共有し
- 一歩先の「個別最適な学び」とはどうあるべきなのか
を、学校現場の先生方、有識者も交えながら、一緒に考えていくそんな場になればと、本イベント開催に込めた想いをお伝えしました。
2022年度の新たな取り組みについて
さらに今年度の新たな取り組みとしてスタートした、学習者を中心としたデータ利活用のユースケース創出のための連携・協働プロジェクト「Qubena Connect」についてもご紹介いたしました。
<SESSION2>プロダクトアップデート
ー 2022年度Qubena機能&教科別活用ポイントのご紹介
Qubenaの機能・搭載問題を、より皆さまにとって使いやすく効果的なものとするため日々開発に取り組む、プロダクトマネジメント部のメンバーより、機能・各教科ごとの特長やアップデートの概要、活用のポイントなどを紹介させていただきました。
本セッションの登壇資料はダウンロード可能ですので、ぜひ動画と合わせてご覧ください。
発表の内容について<機能>
最初の「機能」のパートでは、「Qubena 小中5教科」の機能面の特長・またこの1年間でリリース・アップデートされた新たな機能について、「児童生徒」・「先生」に分けて紹介いたしました。
発表の内容について<各教科>
続いて、各教科のパートでは、それぞれ、搭載問題の構成や具体的な問題例、QubenaのAIによる個別最適な出題の例、授業内での活用ポイントや実際の活用事例などを紹介しました。
<SESSION3>キュビナレッジ・トーク
ー 活用先進校による「一歩先の“個別最適な学び”」実践レポート&座談会
Qubena活用による「個別最適な学び」の実践に取り組まれている4校の先生方にお集まりいただき、実践内容、実践に際するエピソードについて座談会形式で意見を交わしていただきました。
各校の取り組みご紹介
はじめに、モデレーターの未来教育ユニット ユニット長の木川より、ご登壇いただいた4校の取り組みについてポイントをご紹介させていただきました。
※各校の取り組みの詳細については 過去のイベント > キュビナレッジのアーカイブでご覧いただけます。
導入後の学校現場の苦労とその乗り越え方
その後、「導入後の学校現場の苦労とその乗り越え方」をトークテーマに、管理職・現場の先生、それぞれの目線でのエピソードをお話しいただきました。
学校全体でひとつの目標に向かって目線を合わせていくためのステップや、子どもたちの様子を見ながら進めた授業の形の変更、現場の先生の葛藤を経た「先生の役割」の捉えなおし、学習データによる評価手法の変更など、各校の試行錯誤の様子がリアルに語られました。
個別最適な学び・子どもたちの主体的な学びの実現に向けた各校のエピソードに対して、自校でも取り入れたい、具体的にどう進めたのか?と深堀をする質問が飛び交い、と登壇の先生方同士での活発な情報交換が行われました。
<SESSION4>スペシャルトークセッション
ー 一歩先の「個別最適な学び」とは?
Qubena-Action最後のセッションでは「一歩先の”個別最適な学び”とは」をテーマに、哲学者・教育学者の苫野一徳氏とCOMPASSファウンダーであり、現在は東名館中学校・高校の校長を務める神野元基氏に意見を交わしていただきました。
良い教育・個別最適の本質とは
お二人の自己紹介ののち、視聴いただいた前のセッション「キュビナレッジ・トーク」の感想からトークはスタート。そこから各校の実践を評価するにあたっての指針、教育の方向性をどう見定めるべきか?という観点から、苫野氏が教育哲学の領域で取り組む「良い教育とは何か?」「個別最適の本質とは何か?」というテーマへ。
その実践を「何のために行うのか」という根底の土台を定めることの重要性、すべての教育の土台としての「自由の相互承認」や「自立」について語られました。
「個別最適な学び」をどう捉え、どう推進していくべきか
その後、事前に参加者の皆さまより寄せていただいた質問に対し、「個別最適な学び」と学力格差にまつわる誤解について、実践に際する保護者との合意形成についてなど、お二人それぞれの観点からのディスカッションが行われました。
最後は、「今後のQubena/COMPASSに期待すること」についてお二人からご意見をいただき、スペシャルトークセッションは幕を閉じました。
最後に
最後まで本レポートを読んでいただきありがとうございます。
今回Qubena-Action 2022は、全国より多くの学校教育関係者の皆さまにご参加いただき、テーマとして掲げた「一歩先の“個別最適な学び”」について様々な側面から考える3時間とすることができました。
今後もCOMPASSではこうしたイベントを開催してまいりますので、ぜひ「研修会・イベント情報」にて最新情報をチェックくださいませ。